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プリウスPHV 10days試乗モニターキャンペーン:10日目(最終日)

郊外EV走行+初めての外充電+家内の評判+返却編(最終回)
走行113.7km(累計1277.5km)、燃費36.0km/L、HVモード/EVモードあり(途中外充電あり)、暖房常時

総走行距離1277.5km、給油量51.46L、燃費24.8km/L

今日は最終日なので夜の間に充電完了して亀岡まで足を伸ばす。何故亀岡なのかと言えば公共のEV充電施設があり、調べてみると利用可能のようだった ので行ってみた。自宅からは池田より国道423号で北上する。亀岡へ到着する前に電池を使い果たしHVに切り替わった(ここまでの燃費は 44.9km/L)。
充電できる場所は亀岡市街にあり京都府亀岡総合庁舎がサービス提供している。

↑ 京都府亀岡総合庁舎、9号線から少し入ったところにある


到着すると目立つ場所に充電設備があり無料で自由に利用できるようだ。職員の方に声を掛けて利用させていただいた。

↑ 無料で200Vの充電コンセントが1つ開放されている


利用するには「200Vコンセント使用簿」という用紙に必要事項を記入して箱に入れるだけである。

↑ 利用するには何処の誰が何時からどんな車で充電したかをこの用紙に記入する


9:48から10:30まで充電させていただきEV走行可能距離8.1kmまで復活した。

↑ 45分くらいで8キロくらい走行できるようになった


役所に来るついでに充電できれば実用的、役所で小1時間はすぐに時間が経ってしまう。

↑ 門を入ってすぐの所にある、屋根つきで雨の日などはありがたい


利用させていただいてありがとうございました。
充電を途中で切り上げ亀岡市街から保津川べりを北上して出雲大神宮を目指す。出雲大神宮は丹波国の一宮であり、出雲の神様である大国主命を祀る歴史のある神社である。

↑ 亀岡はなかなか興味深い場所がたくさんある


こちらも熊野本宮大社と同様のひわだぶきの屋根が真新しく曲線が大変美しい。今日はイベントがあるようで駐車場も満車、大層な賑わいである。

↑ 古代装束のご一行、演奏を奉納されるみたいであった


古代の衣装に身を包んだ一行が何かの演奏を奉納のようであるが、先を急ぐので早々に切り上げた。
帰りは能勢町と猪名川町を横切りいつものコースで帰ってきた。
本日の夕方に返却なので洗車を行いガソリンを満タンにする。前回の給油(勝浦)からは458km走行し給油量17.79Lなので今回の実燃費は25.7km/Lとなる。
またモニター期間中のオーバーオールでの実燃費は、走行1277.5kmに対して給油量51.46L、燃費は24.8km/Lとなった。


↑ 本日の結果、EVモードが長かったので良好


夕方、家内と一緒にいつものディーラーさんへプリウスPHVを返却に向かう。今回は家内に協力してもらい2台体制で向かう。
既に事務局の方は来られていてプリウスPHVを滞りなく返却できた。事務局の方とはいろいろなお話しをさせていただいた。その中でプリウスPHVに関する感想を自分なりに言わせていただいて、最後に自分と家内の感想をそれぞれ用紙に記入しお渡し。これで終了である。

正直な感想としては、ホッとしたのとプリウスPHVが無くなってしまった(自分のモノでは無いのに・・・)ことで少し気が抜けたような感じである。
考えてみれば事務局の方も引き渡す時、そして回収する時の2回も出向いていただき大変な労力である。お疲れさまでございました。

今回の私の感想としては大きく2点。1:今回のモニターでは自分なりにハードな使い方をしたがプリウスPHVは全く音を上げなかったこと。2:プリ ウスPHVは高度なテクノロジーを詰め込んだ車だが全くそれを意識せずに使用できるところ。この2点が素晴らしい。ある意味なんでもこなせる万能車である。
家内のほうはと言えば、キビキビ走る車が好きなのでプリウスPHVには高評価ではない。加えて外観についても以前から好きになれないようで手厳しい(苦笑、ちなみに四角い車が好き)。

こうして私の「プリウスPHV 10days試乗モニターキャンペーン」は無事終了である(ブログは残っているが・・・)。
トヨタ自動車・キャンペーン事務局の方々・受渡しでお世話になった大阪トヨタ池田店をはじめ関係各位にお礼を申し上げます。

最後にプリウスPHVの私なりの感想をまとめておきます。

〔総評〕
これだけのテクノロジーの集合体を意識することなく従来の車と同様に運転できるようにした技術と感性は素晴らしい。様々なシュチエーションで走ってみたが 車として全く特別なことを要求する事も無く普通に使用できる。燃費を向上させるには多少のコツが必要であるが、控えめなアクセルワークを意識するのみで一 定の燃費は確保できる。特に車に詳しくない人が乗っても全く問題ない。しばらくの間はインフラのことを考えてもEVの中心をなすのはPHVだと思う。

〔感性的なこと〕
車全体の感性評価はメカのほうに予算が回ってしまい必要最小限な印象もあるが実用車としては及第点である。
・ボディー
薄っぺらな印象があり重厚感は無いが剛性不足の感も無い、適度な守られ感あり。ドアの開閉時等の質感アップが欲しい。サスペンションは良く動いているが振動を多く伝える、硬いタイヤとのマッチングが悪くしなやかさが無い。
・ステアリング
ステアリングについては路面情報を適度にフィードバックしている。登りでの若干のトルクステア、ブレーキング時のふられが若干出る。ステアリング自体はも う少し剛性感があった方が望ましい。ステアリングホイールは真円ではなくグリップ部の素材も変化するため非常に操作しずらい、真円でグリップ部は同一素材 が良いと思う。
・アクセルワーク
EV時とHV時のアクセルの特性がまるで異なる。EVモードは通常のエンジン車に近くリニアな印象。エンジンとEVとの繋ぎは全般的にスムーズであるがア クセルON/アクセルOFFとも多少の振動が出る。特に登り坂でのEVからエンジンへの繋ぎがもう少しスムーズになれば言うこと無し。
・ブレーキ
回生時の踏力との関係はうまくできていて反応も素早い。

↑ ディスクは思ったより使用した跡がある、弾丸ツアーのせいか!?


回生ブレーキと機械式ブレーキとの繋ぎには改善の余地あり。止まる寸前の歩くくらいのスピード時のコントロールが難しい。下り勾配での連続使用においても フェード等の現象は無く安心して使用できる。充電の手段としても積極的にブレーキを使用するほうが充電効率は良い、積極的回生モードスイッチが欲しい。

↑ 国産車には珍しくブレーキダストが結構出ている


・ハンドリング特性
ハンドリング特性は弱アンダーを保ち一般的なトヨタ車の感じ、ステアリング入力に対して若干遅れる印象があり早めのステアリング操作が必要。姿勢制御は自然で介入を全く意識できず。
・外観
いかにも空力が良さそうで先進的な感じをかもし出しているにも関わらず意外と実用的。空力との兼ね合いをうまく具現している。後方視界が多少悪い、後部ウィンドウの上下分割が夜間見にくい。サイドミラーは大きく上下視界が確保されていて便利。
・室内
物入れについては一考の余地がある。前席の2名分の電話と小物入れを確保したい。室内の質感はそれほどでもないが精緻な作りで好感が持てる。操作質感につ いてはウィンカーレバーやスイッチ等はもう一段の質感向上が望まれる。スタートボタンは右側のほうが良い。その他空調やオーディオ系は違和感無し。ドア ロックボタンが小さく操作しにくい。室内スペースは上下左右ともに十分な広さがありボディーサイズからは十分な室内空間を確保している。後席のヒーター吹 き出し口とシートヒーターが望まれる。
・ラゲッジ
天地が浅いが使いやすい大きさ、大型の荷物は苦しい。床下収納は充電コードの収納に便利(専用數納スペースになってしまっている)。
・PHV関連
充電操作は多少の慣れが必要であるが家電感覚で行える。雨が降っていても特別危険なことは無かった。外部からの充電予約ができれば尚良いと思う。EVモードの航続距離はもう少し伸びればさらに使い勝手が良くなる、50キロくらいがベター。


今日はこのへんで

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プリウスPHV 10days試乗モニターキャンペーン:9日目

ご近所EVモード+エスティマHVじっちゃんの評判編
走行31.0km(累計1163.8km)、燃費52.4km/L、HVモード/EVモードあり、暖房常時

本日はちゃんと充電して西宮まで所用で出掛けた。ちょうど往復でEVの走行可能距離くらいの距離である。するとほとんどエンジンがかからず(暖房で掛かってしまったが)好燃費。こういう使い方だと大きくメリットが出る。

普段エスティマHVにお乗りのじっちゃんに横に乗ってもらいEVモードを体感してもらった。
エスティマのEVモードよりも力強いとのことで、これなら十分実用的だなぁとの感想。
でもエスティマは4WDで中が広いのがええねんと仰ってた。車を止めてPCを広げて仕事することが良くあるらしい、まんま移動オフィス状態である。確かにこういう使い方だとエスティマのサイズは重宝するに違いない。
ちなみにエスティマの街中の燃費は13~14km/Lということである(もう少し走ったらええのにと思う)。

今日のような極至近距離であれば完全にEVとして利用できるので非常に効率が良い。これが本来のプリウスPHVの狙いなのは良く分かる。EVモードでの走りが素晴らしいだけに、せめてEV航続可能距離がもう少し伸びればベストである。

↑ エスティマハイブリッド、コンセントと大きな空間が魅力


↑ EVの航続距離内であればええ感じ


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プリウスPHV 10days試乗モニターキャンペーン:7日目

HVモードでご近所お買い物編
走行15.1km(累計1132.8km)、燃費20.2km/L、HVモード/EVモード無し、暖房常時

昨晩はバタンキューだったので充電できなかった。よってご近所をHVとして走り回った結果である。

↑ 充電できなかったのでほんまのHVです


お買い物に使用したのみ。充電しないと当然だが全く普通のプリウス・・・、燃費は普通のプリウス+α程度。
ここは兵庫県南部だがやはり寒いときはヒーターをかけないと足先が冷たくて 我慢できず(冷えてると自由に動かないし)。なのでHVでエンジンがかかったら、ここぞとばかりにヒーターのファンを回して バヒューンと温風を出す。エンジンがストップしたらヒーターのファンをOFFにする というゲリラ作戦を敢行した。
この方法でも結構暖かくなって随分マシになる。ただしこのためファンのON/OFF で左手が大変忙しい。もちろんシートヒーターもONである(苦笑)。

全くヒーターを入れないで寒さに耐えて運転されている方は凄いと思う(寒い地方 の方はなおさら)。
あんまりモニターになってまへんなぁ、申し訳ないです。


今日はこのへんで

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プリウスPHV 10days試乗モニターキャンペーン:6日目(後半)

長距離熊野日帰り弾丸ツアー+旅の道連れおっちゃんの評判編(後半)
走行700.0km、燃費24.7km/L、HVモード/EVモードあり、暖房/冷房常時(AC利用)

新宮でランチの後、改めて作戦タイム。玉置神社からの迷走で時間を食ってしまったので、速玉大社のすぐ近くにある神倉神社へ行きたかったが断念することに。しかし弾丸ツアー一番の目的である熊野三山を全て回ることは実現したい。新宮では熊野速玉大社・除福公園、それから熊野本宮大社へ行かねばならぬ、最後に暗くなる前に熊野那智大社と回ろうと決めた。

まずは速玉大社へ赴く、ここは何時来ても朱塗りの建物が目に鮮やかだ。観光バスも来ており観光客も戻って来ている印象である。速玉大社の近辺は水害の影響も目に付かず比較的平穏な印象であった。

↑ 速玉大社は比較的平穏、朱塗りが美しい


次に除福公園を訪れた、除福は始皇帝に不老不死の霊薬探しを命じられて旅をした人である。全国に除福伝説があり、ここ新宮でも伝説が生きている。私の場合も人生半場を迎えて体力的には衰えを自覚することも多い(できれば頭をもっと鍛えたいが)。何時の時代になっても不老不死と言うのは人間の永遠の願望なのであろう。

↑ 全国の除福伝説の中のひとつ、新宮の除福公園


少し急ぎ足で熊野本宮大社へ向かう。熊野川に沿って北上をすると台風12号の水害の爪跡が所々に散見される。道路脇の柵がなぎ倒されていたり、対岸が抉り取られていたり、山が大きく崩れて道路を塞ぎいたるところで片側通行になっていたりしてまだまだ影響は小さくない。
今回のツアーでは随分と迷走したが、やっと熊野分宮大社に到着し参拝させていただく。前回修理中であったひわだぶきの屋根は真新しく完成し、描き出す曲線が大変綺麗だ。個人的には熊野の神様は昔から来る人を拒まない、老若男女・貴賎・病気でも人々を受け入れてきた、その懐の深さが大変な魅力である。今回もひわだに願い事を書いて修理への協力をさせていただいた。いつものカラス文字で書かれた熊野午王神符を1枚いただき記念とする(読めないが)。

↑ やっと熊野本宮大社まで行き着いた、このあたりは水害時には水没してた模様


熊野本宮大社周辺のお店を見て回る、水害時の写真には1階の天井まで水が来たと言うことで大変なことだったようである(熊野本宮大社は小高い丘にあり無事)。熊野本宮大社前の売店のおばちゃんに聞くと10年に1度くらいの頻度で川が溢れることはあるが、台風12号の時はそれを上回る水が出て売店の2階建て建物の1階は完全に水没したとの事であった。
現在はどのお店も綺麗に修復されている。「SAVE KUMANOショップ」という熊野の台風12号被害からの復興を目的としたお店が本宮の前にある。以前から熊野へ行くことができればここに寄ってご主人にご挨拶をしたいと思っていた。しかし前準備の悪さ・普段の行いの悪さなのか定休日でかなわず・・・、最後に寂しくソフトクリームを食べて本宮を後にしたのであった。

暗くなる前に次の目的地である熊野那智大社を目指す。いつもは観光客で混雑していて那智の滝の滝壺まで行き着けないが今回は平日の夕方ということもありガラガラである。

↑ 流れる水の多いときは豪快、昔の人はこの滝に龍を見たらしい


駐車場に車を止めて滝壷まで歩く、今まで10回くらい来ているが滝壷を見るのは今回が初めてである。前日の雨もあり滝は水の量も多く間近で見るとかなりの迫力で離れてはいるが水煙のため少し肌寒い。この滝を見て昔の人は何を思ったのだろうか。
もう一度車を出して熊野那智大社へ参拝させていただく。

↑ 薄暗くなって灯明に灯が灯る熊野那智大社


今回はこれでやっとの思いで熊野三山を回ることができた。既に薄暗くなってきているがなんとか参拝をさせていただき何枚か撮影をした。

↑ 遠くの那智の滝をバックにプリPHV記念撮影


ここ熊野那智大社でも台風12号水害の影響は大きく山が崩れた箇所がかなりあり道路も幅が狭くなっている箇所がある。早く元通りの生活に戻ることを願うのみである。

さて今回のツアーの目的はほぼ達したので後は帰途に着くのみであるが、やらないといけない事がいくつかある。まず人間と車の腹ごしらえである、両者とも極端ではないが腹ペコである。旅の道連れおっちゃんも助手席でたまにブツブツつぶやいているだけだが腹が減ったと申告があった。
ここ那智から神戸へ帰るには山の中を走るルートと海岸沿いを走るルートがある。山の中で暗くなってから迷走が怖いので迷わず海岸沿いのルートを選択した。つまり那智から南紀田辺ICまでの約100キロを一般道を走らなければならない。この道は結構カーブが多くて地元の慣れた人は結構なペースで走る、よそ者はこのペースに付いていく事ができず脱落するような海岸沿いのルートであるので気合を入れる必要がある。
そこで人間は気合を入れるため!?地元の回転寿司に入る。この作戦は港町へ行くと成功する場合が多い、お安い値段で新鮮で旨い寿司が食べれる。今回も飛び込んだ回転寿司はネタが新鮮で値段も安くて大正解であった。

次に車であるが満タンで引き取ってから既に823キロ走行して燃料の残量が2目盛りを残す状態である。残りの航続距離はまだ200キロ超あるが帰りつくには不足気味なのでガソリンスタンドで給油した。プリウスPHVを受け取ってからの実燃費はこの時点で823キロ走行に対し給油量33.67Lとなりトータル実燃費は24.4km/Lとなった。給油時点での本日の走行距離は399.7km。

↑ 勝浦にて給油、あと2目盛り残して33.67L入った


人間も車も腹いっぱいになったので田辺までの海沿いの一般道を一気に走破する。うまい具合に地元の車の後ろに付くことができ順調に田辺着。このルートは小刻みなアップダウンがあり、コーナーのアールがきつくて加減速が頻繁にある。とてもモーターだけでの走行はできず、頻繁にエンジンがかかってしまう。そんな状況だが一般道の燃費はかなり優秀で本日のここまでの平均燃費は26km/Lの後半を指している。

田辺からは阪和自動車道と阪神高速を乗り継いで神戸を目指すルートとなる。一気に走破するつもりなのでここでも飲み物と眠気覚ましのアメちゃん(大阪のおばちゃんの言い方!)を買い込み阪和自動車道に乗った。

阪和自動車道の南紀田辺ICより阪神高速湾岸線、そして港湾幹線道路を摩耶埠頭で降りて旅の道連れおっちゃんを自宅まで送ることが出来た。

旅の道連れおっちゃんの感想は次のようなものであった。近距離でのプリウスのメリットは十分判っていたが今回の長距離ツアーでツアラーとしての素質が十分あるのではないかという意見。まず静かであること、燃費が良いこと、パワーがありちゃんと走ること、室内が快適であること、シートが良くできていること、荷物も載せれること、ボディーサイズが適度なことを上げていた。旅の道連れおっちゃんとしては出発から到着までずーっと助手席でリビング状態でくつろいでいただけで、食っちゃ寝の繰り返し!?であったがそれだけでも疲れが驚異的に少なくプリウスPHVを満喫してもらったようである。

ドライバーとしての私の感想は次のような感じ。

≪高速道路での振る舞い≫
前にも書いたが高速ではプリウスPHVは空気抵抗が少ないためか非常に安定した直進性の良い味付けである。トラックを追い抜く際には見えない空気により追い抜く前は吸い寄せられ、追い抜いた後では押しやられで進路を乱される事が多々あるがプリウスPHVではこの現象が明らかに出にくい。元々直進性が良く空気抵抗が小さいため外乱がほとんど無い、加えてステアリングがシビアすぎないために実は高速道路は得意科目なのかもしれない。しかしデメリットもある、それは燃費が伸びない事である。法定速度+αの速度域で巡航すると燃費は悪化する。高速に乗るまでの平均燃費26km/Lの後半が見る見るうちに減って最終的に24km/L台になってしまった。

≪シートは秀悦で疲れしらず、できればもう少し硬いほうが良い≫
今回ビックリしたのはシートの出来。700キロを一人で一気に走ったにも関わらず(15時間くらい)体へのダメージが非常に少ない。これはシートの出来だけの要素ではないと思うが非常に良くできたシートである。特に腰の部分のサポートが良く出来ていてしっかり支えてくれる。これならレカロシート等に交換しなくても十分である。

≪ディスプレーは目が疲れる、情報量を減らして工夫が必要かも≫
ツアーの後半は歳のせいか目がショボショボしてきた。よく考えてみると燃費向上のためになるべくエンジンを回さないように気を使っていたためにシステムインジゲーターをしょっちゅうチェックする必要があった。これを注視するために目が疲れるのではないかと想像する。システムインジゲーター見なければ良いのだが、それは人間心理でどうしても気になる。色や発光方法を工夫して目に優しいディスプレーが望まれる。

≪走行中の後方視界はイマイチ、上下の窓の境目が邪魔をして夜間の後続車がいないと錯覚する≫
後方視界は見るからに悪そうであったが昼間なら意外とよく見える。しかし夜間になると後続車のヘッドライトが上下のウィンドウの境目に隠れてしまい後続車は居ないものと錯覚することが何度かあった(防眩ミラー使用)。何か良い方法があれば良いのだが・・・。

≪ツアラーとして最適かも?≫
旅の道連れおっちゃんも言っていたが、こうした様々な道を経由するツアラーとしての用途は非常に良いのではないかと思った。実は市街地や高速道路は除いて、低速の狭い山岳路や速い流れのワインディングには全く期待してなかった。さらにシートの出来についても全く期待してなかったので今回の弾丸ツアーで得るものは大きいと言える。様々なシュチエーションでレベル高く煮詰められた万能車って感触であり、非常に疲れにくくて燃費が良い車である。細かい注文はイロイロあるが全般としては良くまとまりトヨタの煮詰めの旨さを感じた。

↑ ピッタリ700km走行、本日の燃費は24.7km/L


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プリウスPHV 10days試乗モニターキャンペーン:6日目(前半)

長距離熊野日帰り弾丸ツアー+旅の道連れおっちゃんの評判編(前半)
走行700.0km(累計1117.7km)、燃費24.7km/L、HVモード/EVモードあり、暖房/冷房常時(AC利用)

今回の日帰り弾丸ツアーの目的はイロイロある。1:台風12号被害と復興の状況を自分の目で見てみること、2:しばらく行けてなかった熊野三山に参拝させていただくこと、3:熊野の奥宮と言われる奈良県十津川村にある玉置神社に参拝させていただくこと、4:旨い魚を食べることが目的である。
さらにプリウスPHVをお供にするので、一般道・高速道路をはじめあらゆる道を走ることになり、走りはもちろん、ツアー中の使い勝手や快適性、走行性能そして燃費を観察することも目的とした。おおむね熊野地方へ出掛けると約700キロ前後の走行距離になるが、この700キロをプリウスPHVと過ごそうというのである。

3:00に充電完了のタイマーをセットして充電しEV満タンで4:00スタート。まずは旅の道連れを拾うために神戸へ向かう。今回は車に詳しいおっちゃんを道連れに遠路熊野まで長距離日帰り弾丸ツアーを敢行である。チラっと頭をかすめるのはプリウスPHVを全く一人で700キロ運転して帰り着けるのか?という心配である。デキの悪い車だとドライバーが疲れてしまい、途中で寝るなりお泊まりに変更して英気を補充しないと走りきれない。ましてプリウスPHVは未知数の車である。

まずは神戸から阪神高速と南阪奈道路を乗り継ぎ葛城で降りて五条へ、高速道路も法定速度内であれば至極快適静かである。葛城で一言主神社の前を通り過ぎたのだが、慌てて引き返して参拝させていただく。
旅の道連れおっちゃんはこの時間帯は大人しく助手席で寝ている。
御所から国道168号経由で最初の目的地である十津川村谷瀬を目指す。国道168号は台風12号の被害により随所で今でも寸断されている、途中情報を集めながら走るが十津川村までは行けるようである。迂回路や工事中の箇所を通過しながら谷瀬までやってきた。

ここでは日本一長い吊橋の谷瀬の吊橋を徒歩で渡るのだ。前回ここへ来た時は中央部での揺れが激しく肝を冷やして早々に退散となった。今回もリベンジならず風が強くて橋が揺れるので極端なヘッピリ腰状態、旅の道連れおっちゃんに笑われ情けない。
地元の方に聞くと台風12号の際には大変苦労された模様、ことごとく交通が遮断されて外部との行き来がままならない期間がかなりあったそうである。道路状況を見ると復興は少し先と思われる。

↑ 谷瀬の吊橋、風が強く中央部分ではかなり揺れるコワイ・・・


次は同じ十津川村にある玉置神社を目指す。谷瀬からさらに南下し国道168号を離れて玉置山(1076m)へ至る林道を上る。玉置山の頂上付近に玉置神社はあり山自体が神域となっている。この玉置山へのアプローチ道路が結構険しく、長い舗装林道で勾配がきつく木々が生い茂り鬱蒼としている。小1時間登ってやっと頂上近くにある玉置神社駐車場へ到着である。

玉置神社は大峯奥駈道と呼ばれる吉野から熊野に至る山岳ルートの途中にあり、かつては修験者たちで大層賑わっていたと思われ規模も大きく手入れも行き届いている。こんな山の中なのにどうしてこんなに立派なのか?と思うほど場所と規模が頭の中でシンクロしない。神社近くには杉の巨木が林立し中には樹齢3000年というものもあった。熊野に興味があるなら一度は訪れたほうが良いように思う。熊野の成り立ちを感じさせる何かを持った非常に印象深い場所である。

弾丸ツアーの前にプリウスPHVの登坂性能はどうなんだろうか?と一抹の心配をしていたが杞憂に終わった。このような連続する勾配の急な登坂路において速度が出ないため走行風による冷却が望めない場合でも最後まで不調をきたすことも無く乗り切った。望外の発見としてはこうした急勾配の道路でもアクセルを踏めばパワーを引き出してそれなりの登坂性能を発揮することが出来たことである。当たり前のようなことだがこのような連続急勾配の中では大変難しいことだったりする。

↑ こんな山の中に!という場所だが昔は賑わっていたと思う


玉置神社からは反対側に下山し瀞峡側に降りてきたが、ここでも道路が寸断され思うように本宮方面へ走れない。目標を変更し一番近い海岸を目指すことにした。
途中の道路は広く拡幅されている部分や昔からの狭い部分もあり様々である。空いているので広い部分では比較的速度域が高い、こういったところでもプリウスPHVのコーナリングは無理しなければ特に癖も無くスムーズである。また狭いところでは対向車が突然現れる場合もあり、ブレーキ操作から実際に効くまでのレスポンスが早いと安心できる。ここでも特に違和感は感じなかったし問題無いレベルというか他の車よりも少し早いくらいのレスポンスであった。
熊野市のあたりでやっと海に出て国道42号線に入り新宮を目指して走る。腹が減ったので新宮のいつものお店で昼食を食べるためひた走る(こういうときはやたら元気が出る)。
やっと新宮市へ入り目指す料理屋さんへ到着。ここは元漁師のご主人がやっている料理屋で特に魚介類が新鮮で安い。いつもその時のお勧め焼き魚を定食にしてもらいいただいている。

↑ いつもの料理屋さん、新鮮な魚介類が旨い!


本日のお勧めはなんとか(ごめんなさい失念)という深海魚の干し物を焼いたもの。形はグロテスクだが食すと大層旨い、コゲ具合も絶妙で香ばしくいただけた。

↑ うーんなんという魚だったか失念・・・、一夜干を焼いたもの


やはりこの地域は魚介類が大変美味しいので行かれたら地元のお店の魚を食することをお勧めする。
さてお腹が一杯になったので次の計画を練り直しである。まずは熊野三山を回る順番が狂ってしまったが、新宮の速玉大社・除福公園・本宮大社・那智大社へ行くことにする。体力を考えて神倉神社については本日は断念し次回再チャレンジすることにした。

ここまでの助手席に陣取る旅の道連れおっちゃんの感想はかなり高評価、かなりの台数を乗り継ぎ今も毎日距離を走る人だけにシビアな目を持っている人である。ここまでの高速道路・山岳路・一般道(流れが遅い&速い)を走ってきて静かで疲れが少ないというところが気に入ったみたいである。また走りながら車の状態がリアルタイムでモニターできるので、それを見ながらチェックできるのが良いとのこと。

同じくここまでのドライバーとしての私の感想は次のような感じ。

≪望外の登坂性能≫
出発する前は全く期待していなかった登坂性能であったが、プリウスPHVは不足するどころかかなりの余裕を持って走ることができた。これはプリウス(HVも含めて)に対しての認識を変えなければならないかもしれない。

≪上りのコーナリング時、アクセルのOFF/ONでのレスポンス≫
上りではコーナーに入る前に減速のためにアクセルを抜く、するとエンジンがストップしてEVになるがコーナー立ち上がりで再びアクセルを踏むことになる。この時にエンジンがかかるのだが普通の平坦路では問題無かったレスポンスも登りではパワーが一瞬抜けてしまう感じになる。ここのレスポンスをもう少し上げれたら上りでもかなり快適になりそう。

≪充電するにはブレーキ&フェードの心配≫
今回は坂道を登ったり下ったりということで、下り道での充電具合をイロイロ試してみた。急勾配の下りではシフトをBに入れるという選択肢もあるが、モニターを見ている限りブレーキを積極的に踏んだほうが充電できることに気が付いた。通常の車ではブレーキを長く使うとディスクやパッドの温度が上がりフェード現象が出ることがあるが、プリウスPHVの場合は回生ブレーキであるということもありフェードの兆候は無かった。しかし積極的に充電しようとすると下り坂でブレーキを踏むしか方法が無い、つまりアクセルを抜くだけでは不十分なのである。この場合はスイッチを設置し積極的充電モードというのを作ったら良いのにと思った(ブレーキランプの問題はあるが)。

≪センターに2名分の小物と電話の物入れ欲しい≫
2名乗車で各人が携帯電話を置く場所、それに各人の飲み物を置く場所の確保ができなかった。ドアに飲み物を入れることが可能であるが、位置が低いため取るのに手を伸ばさないといけないし、転がり出てペダル下に入り込むと危険なので積極的には使いたくない。センターコンソールをもう少し工夫できないかと思う。

≪やはりステアリングは真円が良い≫
山岳路ではタイトなコーナーも多くステアリングをクルクルまわすことも多い。以前にも触れたがその際にステアリングは真円が望ましい、回して手を掛ける際にアレっとなることが多くいつまでも慣れない。

≪タイヤは硬いがサスはそれほどでもない、もう少ししなやかな足を!≫
やはり路面の悪い場所ではタイヤの硬さが目立つ、サスはそれほど硬くなく一般的。総合的にロールも程よくチェックされて良い感じだが、もう少しのしなやかさがあれば至極快適になることは間違いない。

≪オートライトは消える側がシビア≫
紀伊半島山中の一般道はやたらとトンネルが多く頻繁にライトのON/OFFをする。面倒臭いのでAUTOモードにして車に任せると手要らずである。しかし点灯する時は良いのだが消灯する際に少し安全方向へ振りすぎの感がある。なかなか消えなかったりしたので途中で手動に戻した。感度が調節できれば尚良いかも?

≪ナビの縮尺をタッチトレーサーで操作できたら良いのに≫
こういったツアーを行った際にナビの縮尺を変更する機会が非常に多い。普段は広い範囲を見ているのだが、分岐に差し掛かると拡大して進行方向を確認する。せっかくタッチトレーサーが付いているのでここでナビの縮尺を操作することができればステアリングから手を離さず操作できるので安全である。
新宮からeConnectで周辺を検索して充電してみようと思ったが残念なことに充電設備は無いようである。今回は旅先での充電は断念となった。


今日はこのへんで

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