プリウスPHV 10days試乗モニターキャンペーン:6日目(前半)

長距離熊野日帰り弾丸ツアー+旅の道連れおっちゃんの評判編(前半)
走行700.0km(累計1117.7km)、燃費24.7km/L、HVモード/EVモードあり、暖房/冷房常時(AC利用)

今回の日帰り弾丸ツアーの目的はイロイロある。1:台風12号被害と復興の状況を自分の目で見てみること、2:しばらく行けてなかった熊野三山に参拝させていただくこと、3:熊野の奥宮と言われる奈良県十津川村にある玉置神社に参拝させていただくこと、4:旨い魚を食べることが目的である。
さらにプリウスPHVをお供にするので、一般道・高速道路をはじめあらゆる道を走ることになり、走りはもちろん、ツアー中の使い勝手や快適性、走行性能そして燃費を観察することも目的とした。おおむね熊野地方へ出掛けると約700キロ前後の走行距離になるが、この700キロをプリウスPHVと過ごそうというのである。

3:00に充電完了のタイマーをセットして充電しEV満タンで4:00スタート。まずは旅の道連れを拾うために神戸へ向かう。今回は車に詳しいおっちゃんを道連れに遠路熊野まで長距離日帰り弾丸ツアーを敢行である。チラっと頭をかすめるのはプリウスPHVを全く一人で700キロ運転して帰り着けるのか?という心配である。デキの悪い車だとドライバーが疲れてしまい、途中で寝るなりお泊まりに変更して英気を補充しないと走りきれない。ましてプリウスPHVは未知数の車である。

まずは神戸から阪神高速と南阪奈道路を乗り継ぎ葛城で降りて五条へ、高速道路も法定速度内であれば至極快適静かである。葛城で一言主神社の前を通り過ぎたのだが、慌てて引き返して参拝させていただく。
旅の道連れおっちゃんはこの時間帯は大人しく助手席で寝ている。
御所から国道168号経由で最初の目的地である十津川村谷瀬を目指す。国道168号は台風12号の被害により随所で今でも寸断されている、途中情報を集めながら走るが十津川村までは行けるようである。迂回路や工事中の箇所を通過しながら谷瀬までやってきた。

ここでは日本一長い吊橋の谷瀬の吊橋を徒歩で渡るのだ。前回ここへ来た時は中央部での揺れが激しく肝を冷やして早々に退散となった。今回もリベンジならず風が強くて橋が揺れるので極端なヘッピリ腰状態、旅の道連れおっちゃんに笑われ情けない。
地元の方に聞くと台風12号の際には大変苦労された模様、ことごとく交通が遮断されて外部との行き来がままならない期間がかなりあったそうである。道路状況を見ると復興は少し先と思われる。

↑ 谷瀬の吊橋、風が強く中央部分ではかなり揺れるコワイ・・・


次は同じ十津川村にある玉置神社を目指す。谷瀬からさらに南下し国道168号を離れて玉置山(1076m)へ至る林道を上る。玉置山の頂上付近に玉置神社はあり山自体が神域となっている。この玉置山へのアプローチ道路が結構険しく、長い舗装林道で勾配がきつく木々が生い茂り鬱蒼としている。小1時間登ってやっと頂上近くにある玉置神社駐車場へ到着である。

玉置神社は大峯奥駈道と呼ばれる吉野から熊野に至る山岳ルートの途中にあり、かつては修験者たちで大層賑わっていたと思われ規模も大きく手入れも行き届いている。こんな山の中なのにどうしてこんなに立派なのか?と思うほど場所と規模が頭の中でシンクロしない。神社近くには杉の巨木が林立し中には樹齢3000年というものもあった。熊野に興味があるなら一度は訪れたほうが良いように思う。熊野の成り立ちを感じさせる何かを持った非常に印象深い場所である。

弾丸ツアーの前にプリウスPHVの登坂性能はどうなんだろうか?と一抹の心配をしていたが杞憂に終わった。このような連続する勾配の急な登坂路において速度が出ないため走行風による冷却が望めない場合でも最後まで不調をきたすことも無く乗り切った。望外の発見としてはこうした急勾配の道路でもアクセルを踏めばパワーを引き出してそれなりの登坂性能を発揮することが出来たことである。当たり前のようなことだがこのような連続急勾配の中では大変難しいことだったりする。

↑ こんな山の中に!という場所だが昔は賑わっていたと思う


玉置神社からは反対側に下山し瀞峡側に降りてきたが、ここでも道路が寸断され思うように本宮方面へ走れない。目標を変更し一番近い海岸を目指すことにした。
途中の道路は広く拡幅されている部分や昔からの狭い部分もあり様々である。空いているので広い部分では比較的速度域が高い、こういったところでもプリウスPHVのコーナリングは無理しなければ特に癖も無くスムーズである。また狭いところでは対向車が突然現れる場合もあり、ブレーキ操作から実際に効くまでのレスポンスが早いと安心できる。ここでも特に違和感は感じなかったし問題無いレベルというか他の車よりも少し早いくらいのレスポンスであった。
熊野市のあたりでやっと海に出て国道42号線に入り新宮を目指して走る。腹が減ったので新宮のいつものお店で昼食を食べるためひた走る(こういうときはやたら元気が出る)。
やっと新宮市へ入り目指す料理屋さんへ到着。ここは元漁師のご主人がやっている料理屋で特に魚介類が新鮮で安い。いつもその時のお勧め焼き魚を定食にしてもらいいただいている。

↑ いつもの料理屋さん、新鮮な魚介類が旨い!


本日のお勧めはなんとか(ごめんなさい失念)という深海魚の干し物を焼いたもの。形はグロテスクだが食すと大層旨い、コゲ具合も絶妙で香ばしくいただけた。

↑ うーんなんという魚だったか失念・・・、一夜干を焼いたもの


やはりこの地域は魚介類が大変美味しいので行かれたら地元のお店の魚を食することをお勧めする。
さてお腹が一杯になったので次の計画を練り直しである。まずは熊野三山を回る順番が狂ってしまったが、新宮の速玉大社・除福公園・本宮大社・那智大社へ行くことにする。体力を考えて神倉神社については本日は断念し次回再チャレンジすることにした。

ここまでの助手席に陣取る旅の道連れおっちゃんの感想はかなり高評価、かなりの台数を乗り継ぎ今も毎日距離を走る人だけにシビアな目を持っている人である。ここまでの高速道路・山岳路・一般道(流れが遅い&速い)を走ってきて静かで疲れが少ないというところが気に入ったみたいである。また走りながら車の状態がリアルタイムでモニターできるので、それを見ながらチェックできるのが良いとのこと。

同じくここまでのドライバーとしての私の感想は次のような感じ。

≪望外の登坂性能≫
出発する前は全く期待していなかった登坂性能であったが、プリウスPHVは不足するどころかかなりの余裕を持って走ることができた。これはプリウス(HVも含めて)に対しての認識を変えなければならないかもしれない。

≪上りのコーナリング時、アクセルのOFF/ONでのレスポンス≫
上りではコーナーに入る前に減速のためにアクセルを抜く、するとエンジンがストップしてEVになるがコーナー立ち上がりで再びアクセルを踏むことになる。この時にエンジンがかかるのだが普通の平坦路では問題無かったレスポンスも登りではパワーが一瞬抜けてしまう感じになる。ここのレスポンスをもう少し上げれたら上りでもかなり快適になりそう。

≪充電するにはブレーキ&フェードの心配≫
今回は坂道を登ったり下ったりということで、下り道での充電具合をイロイロ試してみた。急勾配の下りではシフトをBに入れるという選択肢もあるが、モニターを見ている限りブレーキを積極的に踏んだほうが充電できることに気が付いた。通常の車ではブレーキを長く使うとディスクやパッドの温度が上がりフェード現象が出ることがあるが、プリウスPHVの場合は回生ブレーキであるということもありフェードの兆候は無かった。しかし積極的に充電しようとすると下り坂でブレーキを踏むしか方法が無い、つまりアクセルを抜くだけでは不十分なのである。この場合はスイッチを設置し積極的充電モードというのを作ったら良いのにと思った(ブレーキランプの問題はあるが)。

≪センターに2名分の小物と電話の物入れ欲しい≫
2名乗車で各人が携帯電話を置く場所、それに各人の飲み物を置く場所の確保ができなかった。ドアに飲み物を入れることが可能であるが、位置が低いため取るのに手を伸ばさないといけないし、転がり出てペダル下に入り込むと危険なので積極的には使いたくない。センターコンソールをもう少し工夫できないかと思う。

≪やはりステアリングは真円が良い≫
山岳路ではタイトなコーナーも多くステアリングをクルクルまわすことも多い。以前にも触れたがその際にステアリングは真円が望ましい、回して手を掛ける際にアレっとなることが多くいつまでも慣れない。

≪タイヤは硬いがサスはそれほどでもない、もう少ししなやかな足を!≫
やはり路面の悪い場所ではタイヤの硬さが目立つ、サスはそれほど硬くなく一般的。総合的にロールも程よくチェックされて良い感じだが、もう少しのしなやかさがあれば至極快適になることは間違いない。

≪オートライトは消える側がシビア≫
紀伊半島山中の一般道はやたらとトンネルが多く頻繁にライトのON/OFFをする。面倒臭いのでAUTOモードにして車に任せると手要らずである。しかし点灯する時は良いのだが消灯する際に少し安全方向へ振りすぎの感がある。なかなか消えなかったりしたので途中で手動に戻した。感度が調節できれば尚良いかも?

≪ナビの縮尺をタッチトレーサーで操作できたら良いのに≫
こういったツアーを行った際にナビの縮尺を変更する機会が非常に多い。普段は広い範囲を見ているのだが、分岐に差し掛かると拡大して進行方向を確認する。せっかくタッチトレーサーが付いているのでここでナビの縮尺を操作することができればステアリングから手を離さず操作できるので安全である。
新宮からeConnectで周辺を検索して充電してみようと思ったが残念なことに充電設備は無いようである。今回は旅先での充電は断念となった。


今日はこのへんで

では


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