キャディラック「ATS-V」という過激なシリーズ現る、M5やE63辺りがライバルか?

2014/11/24
時にアメ車ブランドは過激な車を世の中に出すことがある。それが昔ながらのマッスルカーだったり今回のような凄く洗練された車だったりするので時々ビックリすることがある。

キャディラックのATS自体は日本でも少し前から発売されている車で、以前書いているように中々スポーティーな装備を持つ今時の車だ。そして装備内容から言えば凄くコストパフォーマンスの良い車だ。

そのキャディラックATSに過激なバージョンが登場したようなのだ。「ATS-V」というネーミングでATSの血統であることを主張している。日本に導入しているATSは2.0Lから276馬力を絞り出している。今回の「ATS-V」は3.6LのV6ツインターボから455hpを絞り出す強力な車になっている。町乗りからサーキット走行まで許容する車になっている。ボディーはクーペとセダンがあり好みによりチョイスが可能だ。北米向けには2015年春に発売開始がされる予定であるが日本に入って来るかは不明だ。

それほど詳細なデータは無いが、現在のところ判明しているスペックは次の通り。

エンジン:3.6L V6ツインターボ
最高出力:455hp
最大トルク:603Nm
ミッション:6MT、8AT
ブレーキ:前370mmベンチレーティッドディスク6ポッドブレンボキャリパー、後339mmベンチレーティッドディスク4ポッドブレンボキャリパー
サスペンション:前マルチリンクダブルピポッドストラット、後5リンク、Magnetic Ride Control
制御:Magnetic Ride Control、Performance Traction Management、5種から選択可能
touring/sport/trackを選択可能
タイヤホイール:前18×9inch、後18×9.5inch、タイヤサイズ不明
シート:16ウェイレカロシート
0-100km/h:3.9秒
最高速度:298km/h


↑ キャディラック新型「ATS-V」クーペのフロント画像、ボディーサイドのラインはどことなくスカイラインを彷彿とさせる、フロントグリルとボンネットは少しゴチャゴチャしたデザインだが全体的にはクリーンな印象のシンプルな造形だ、画像はネット上から拝借



↑ キャディラック新型「ATS-V」クーペのリア画像、クーペ形状だがリアトランクからテールライトにかけてはATSのデザインそのものだ、マフラーは左右振り分けの4本出し、リアバンパー下にデフューザー形状のモノが付く、それほどハイパフォーマンスカーに見えないところが通好みだ、画像はネット上から拝借



↑ キャディラック新型「ATS-V」クーペのサイド画像、サイドから見たところはクリーンでシンプル、余分なキャラクターラインが全く入っていない、サイズは不明だが太いタイヤと前9J後9.5Jを納める割にはフェンダーもそれほど膨らんでいない、画像はネット上から拝借



↑ キャディラック新型「ATS-V」クーペの室内画像、なんと言ってもこのシート(RECARO製)が座り易そうだ、全体的にあまり装飾が無くシンプルな印象、個人的には渋くて好みの内装だ、画像はネット上から拝借



↑ キャディラック新型「ATS-V」セダンのフロント画像、こちらはセダンの外観、クーペ同様フロント部分以外はシンプルなラインで好印象、この角度から見るとリアフェンダーはかなり膨らんでいるのが分かる、デザイン的には少し古臭い感じもするが前下がりのいかにみ走りそうだ、画像はネット上から拝借



↑ キャディラック新型「ATS-V」セダンのリア画像、相変わらずトランク周りはATSそのままのデザインで古臭い、ボディーラインは良いが前後のデザインをリフレッシュしたら良いのにと思う、アメリカでも黒は高級なイメージなのだろうか、画像はネット上から拝借



↑ キャディラック新型「ATS-V」セダンのサイド画像、真横から見ると非常にクリーンでシンプルな印象はセダンも変わらない、タイヤホイールはボディーとのバランスを考えるともう少し大径でも良かったかもしれない、ここが少し古臭いところだ、画像はネット上から拝借



↑ キャディラック新型「ATS-V」セダンの室内画像、基本的にクーペと同様の内装、こんなコンビネーション色も選択できるようだ配色としてはイマイチな組み合わせ、シートだけでなくドアトリムも同様のコンビネーションをすればもう少し高級感が現れるだろうと思う、画像はネット上から拝借




アメ車とひとまとめでは失礼だとは思うのだが、日本ではアメ車全般のイメージやサービス体制の印象が良くない。最近のアメ車は品質もかなり改善されてきてはいるのだがやはりドイツ車とはかなりの隔たりがある。こうした格差を確実に取り除き品質を向上しサービス網を整備して初めて日本でも受け入れられるのではないだろうか。
今回のキャディラック新型「ATS-V」なんかも内容は素晴らしいだけにこうした部分が気になるところではある。今後に期待してみたい。


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「Scion iM Concept」ルックスは抜群!、課題はエンジンか

2014/11/21
LAショーではトヨタの北米での若者向けブランドのサイオンから「Scion iM Concept」が発表になっている。

このサイオンというブランドは日本で言えば86、IQ、bBのような車を抱えたブランドだ。日本にも入っていない専用車種もあり(例えばtCがそうだ)若年層向けに様々な工夫を凝らした車を提供している。その工夫の凝らし方が非常にアメリカ的で興味深い。車のカスタマイズは大陸別に大きく傾向が異なる、つまり国民性というかユーザーの趣向というかチューニングカーへの考え方の違いが出るのだ。

今回LAショーで発表されたのは「Scion iM Concept」という名前でベースはオーリスとなる。オーリス自体はヨーロッパで発売済みであり、VWゴルフと同じクラスに属するハッチバック車だ。オリジナルのオーリスは比較的端正な外観で万人受けするデザインだと思う。個人的には強烈な特徴が無くそこそこ優等生だが尖がったところが無いという印象の車だ。そんな大人しいオーリスを「Scion iM Concept」は見事にスポコン仕様に仕立て上げている。外観だけ見ればレーシングカーかと思うほどの空力付加物をまとい、それが見事にマッチしていると思う。加えて足回りやブレーキの強化を行っているようだ。個人的にはパワートレインをもっと強力なものを積めば良いのにと思う。それならゴルフGTIとも戦えると思うのだ。


↑ 「Scion iM Concept」フロント画像、パッと見は日産車のようなフロントグリル、巨大なバンパースポイラーが目立つ、下部の開口部が非常に大きい、なぜか両サイドの開口部からはフロントタイヤが見えている、ブレーキ冷却にはダクトよりも効率的かもしれない、フェンダーの張り出しが大きくオリジナルからは全幅が拡張されているように見える、画像はネット上から拝借



↑ 「Scion iM Concept」フロント画像その2、フロント下部両サイドに配置されたライトが点灯すると怪しげな印象を強調する、フロントフェンダーは明らかなオーバーフェンダーとなっていて造形はクラシックなものとなっている、サイドのキャラクターラインは比較的シンプルでオリジナルのオーリスと変わらない、ドアミラーの天地方向が小さくレーシングカーのようだ、フロントに比べてリアフェンダーは自然な感じで膨らんでいる、画像はネット上から拝借



↑ 「Scion iM Concept」リア画像、リアも大変凝った形状となっている、別にミッドシップとかリアエンジンでもないのにやたらと開口部が多いデザイン、下部センターの開口部はそのパターンが面白い形状でそのすぐ横のメッシュとのコントラストがいい感じ、後から見てもオーバーフェンダーの膨らみは自然な感じだ、マフラーはセンターに逆台形で薄い形状、グレーの部分がワイドなデフューザーのイメージだ、画像はネット上から拝借



↑ 「Scion iM Concept」リア画像その2、個人的にはリア下部の両サイドの開口部は無くても良いのではないかと思うちょっと煩い感じだ、リアドアからオーバーフェンダーへ続くラインは自然な感じでシンプル、コンセプトカーだからか非常に車高が低いのが分る日本では車検不合格だろう、画像はネット上から拝借



↑ 「Scion iM Concept」サイド画像、サイドスカートは必要以上に大きくなく好ましい形だ、フロントタイヤとフェンダーの関係を見ても車高が非常に低いのが良く分る、ブレーキは4ポッドのモノブロックのようだ、タイヤホイールはレイズの鍛造アルミに245/35R19となっている、画像はネット上から拝借




北米マーケットではこうした過激な外観を持つ特別仕様車が良く作られる。しかしながらパワートレインがノーマルのものが多く、ルックス重視のマーケットがあるのだろう。もっとも、よりパフォーマンスを求める層はそうしたベース車を元にチューニングしてしまうという面もある。
日本では若年層の車に対する情熱がイマイチ盛り上がらない。自分の若いころの事を思い返すと、車三昧の日々を過ごしていたものだ。だが時代が違う、選択肢が違う、経済状況が違うのだ。日本ではGDPもイマイチなこの時代、盛り上がって行こうというメッセージを発信続けないといけないのは北米マーケットでも同じようだ。


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VW「Golf R400」は市販されるのか?、ライバルは何になるのだろうか

2014/11/16
このVWの「Golf R400」は北京ショーですでにワールドプレミア済みだが、もうすぐ開幕するLAショー2014では何かしら発表がありそうな雰囲気だ。市販されるのだろうか?


北京ショーの発表時には既にリポートしたが、改めて「Golf R400」のスペックを見てみると次のような内容だ。


エンジン:2.0L 4気筒TSI
最高出力:400ps/7200rpm
最大トルク:450Nm/2,400-6,000rpm
車重:1420kg
駆動方式:4モーション4WD、HALDEX-5、XDS+、ESC、EDS
ミッション:6MT
サスペンション:前ストラット+ロアコントロールアーム、後マルチリンク、20mmダウン
ボディー:20mm拡幅
タイヤホイール:19インチ、タイヤサイズ不明
内装:専用アルカンターラバケットシート
最高速度:280km/h
0-100km/h加速:3.9秒


なんと言ってもビックリするのは1L当たり200psというハイチューンぶりだ。こんなエンジンは他に見たことが無い。市販にあたって問題は無いのだろうか、ひょっとしたら日産のGT-Rのようにディーラーでしかオイル交換やら細かい調整ができないような形になるのではないだろうか。これだけハイチューンなエンジンのコンディションをキープしようとすると大変なことに違いない。
メルセデスのA45 AMG 4MATICの360psが出た時にもコンディションをキープするのが難しいのではないかと思ったのだが、それほど特別なメンテナンスはしなくても良いようだ。


↑ VW「Golf R400」フロント画像、バンパー下の開口部が非常に大型になっている、グリルに走るアクセントカラーは黄色だ、フェンダーは明らかに拡幅されていて造形としては少し品が無いようにも見える、画像はネット上から拝借


 ↑ VW「Golf R400」リア画像、拡幅されたフェンダーアーチに合わせてエアアウトレットが付く、本格的なデヒューザーが装備されてマフラーもそれに合わせてセンター2本出しとなる、車高はそれほど低くは感じないが20mmほど低くセッティングされる、画像はネット上から拝借


↑ VW「Golf R400」シート画像、 形状はRシリーズとよく似ているシート、センター部分がアルカンターラでサイドがレザー仕様となっている、ミッションは6MTのみとなっていてDSGは用意されないようだ、既存のDSGでは容量が不足してしまうのだろう、画像はネット上から拝借



前にも書いたが、ゴルフでこんなハイパワーが必要なのだろうか。なにもゴルフのボディーでこんなハイパワーの車を作らなくても良いのではないかと思ってしまう。現在のRでも十分なスペックを持ったファミリーカーなのでこれ以上は必要無いと思うのだ。それとも中国マーケット向け専用車なのだろうか。
マーケティング面を考えてみるとこんな印象を受けるのだが、ひょっとしたら別の目論見があるのかもしれない。例えば市販実績の必要な競技ベース車とかである。この辺りはあまり詳しくは無いのだが可能性はあるかもしれない。
LAショーでの発表が楽しみだ。



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ホンダ新型レジェンド、3モーターハイブリッドはホンダの切り札

2014/11/14
日本でもホンダから新型レジェンドが発売された。


これでホンダのハイブリッドシステムは
フィットに積まれている1モーター「SPORT HYBRID i-DCD」
アコードに積まれている2モーター「SPORT HYBRID i-MMD」
今回のレジェンドの3モーター「SPORT HYBRID SH-AWD」
と3種類のハイブリッドが揃った。

今回のレジェンドに積まれたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」はホンダの将来を左右するシステムなのだ。というのはハイエンドの車に積まれるハイブリッドシステムであり、今後はNSXにも積まれる予定になっている。スポーツカーと高級セダンが同じシステムなのだ。つまり新型レジェンドはピュアなスポーツカーと同じ仕組みを持っていて、ほぼスポーツカーと言うべき内容を持っているということなのだ。車の性格からして味付けはかなり異なるとは思うが。

「SPORT HYBRID SH-AWD」の最大の特徴は3モーターのハイブリッドシステムで、ミッションに1つ、後輪の各車輪に1つづつ配置されている。エンジンはV6の3.5Lで気筒休止システムを持っている。ミッションは簡単に言うとフィットのDCTと基本的に同じタイプで7速ギアと湿式クラッチを持っている。エンジン出力は341ps、ミッションのモーターは48ps、後輪のモーターは各々37psでシステム出力は382psをマークする。






↑ ホンダ新型「レジェンド」の「SPORT HYBRID SH-AWD」ハイブリッドシステムの説明図、3.5LのV6エンジンを中心にDCTにモーターが内蔵される、さらに後輪にそれぞれモーターがある、合計3モーターのシステムだ、後輪に2つのモーターがあるところがミソ、これでアクティブトルクベクタリングが実現できているのだ、画像はネット上から拝借



ホンダがこの「SPORT HYBRID SH-AWD」をスポーツハイブリッドと名付けているのは理由がある。それは後輪の各車輪をモーターで駆動することで姿勢制御やトラクションコントロールの機能をより進化させていることが大きい。モーターは進行方向の制御だけではなく進行方向逆の制御も可能だ(回生を利用する)。今まではブレーキングによるこの種の制御が行われてきたが、レジェンドはより高度に細かく制御できるトルクベクタリングを持つということなのだ。加えて従来のブレーキングによる姿勢制御も装備する。ブレーキシステムはブレーキバイワイヤとなっており、ペダルは反力をコントロールするタイプだ。アクセルペダルには反力をコントロールするタイプで、これはヴェゼルと同じ仕組みだと思われる。

↑ ホンダ新型「レジェンド」の「SPORT HYBRID SH-AWD」フロント画像、ではなくてアメリカ版のアキュラRLXのフロント、立派なグリルが目立つ、ボンネット上のプレスラインがグリルと繋がり一体感を生んでいる、でも少し大味な印象、画像はメーカーサイトより拝借




ボディは全長4995mm×全幅1890mm×全高1480mmあり堂々たるサイズである。これだけのサイズでもありハイブリッドのため車重は流石に重く1980kgある。

↑ ホンダ新型「レジェンド」の「SPORT HYBRID SH-AWD」フロント画像、画像はアメリカ版のアキュラRLXのフロント少し横から、横から見るとボンネットが分厚く感じる、全体的にはいかにもアメリカで好まれそうなデザインだと思う、やはり少し大味な感じである、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ホンダ新型「レジェンド」の「SPORT HYBRID SH-AWD」サイド画像、ではなくてアメリカ版のアキュラRLX、ボンネットからトランクリッドまで先代のBMW5シリーズの香りがする、日本仕様のタイヤホイールは245/40R19、画像はメーカーサイトより拝借


↑ ホンダ新型「レジェンド」の「SPORT HYBRID SH-AWD」リア画像、ではなくてアメリカ版のアキュラRLXのリア、マフラーは見当たらないので隠すタイプ、テールランプは少しだけ日産の匂いがする、エンブレムが無ければどこの車か分からない、画像はメーカーサイトより拝借



↑ ホンダ新型「レジェンド」の「SPORT HYBRID SH-AWD」ヘッドランプ画像、「ジュエルアイLEDヘッドライト」とネーミングされ凝った機構を採用している、LEDから発した光は2回反射して照射される、上の画像では左の縦1列がハイビームで残りはロービームとなる、点灯しても消灯してもキラキラ感を出している、画像はメーカーサイトより拝借



このハイブリッドシステムの出来がホンダのこれからのハイエンドモデルの方向性を左右する非常に重要なモデルとなる。今回の新型レジェンドの価格は680万円と付けられているのだが、ユーザーはこの価格にどう反応するだろうか。技術面、マーケティング面の両方からホンダにとっては試金石となる車に違いない。


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スバル新型「レガシー アウトバック」が発売された、その気になる「STARLINK」という機能

2014/10/28
2014年10月24日にスバルから新型「レガシー アウトバック」が日本でも発売された。

既にアメリカでは発売されているのでニュースも伝わってきており、それほど目新しいという印象は無いが細かい部分を見ているとイロイロ発見がある。

今回はナビゲーションで面白いものを発見した。スバル新型「レガシー アウトバック」の純正ナビゲーションは、あまり目立たないが凝った機構を採用している。





↑ スバル新型「レガシー アウトバック」の外観画像、少し垢抜けた印象の外観、基本的にキープコンセプト、アメリカではこのタイプがえらく受けるのだ、画像はメーカーサイトより拝借



↑ スバル新型「レガシー アウトバック」のコックピット画像、かなり作り込まれた印象のあるインパネ、質感がしっかりあり安っぽくないところがマル、センター部分がタッチ式のナビと空調周り、画像はメーカーサイトより拝借



↑ スバル新型「レガシー アウトバック」のナビ画像、何ができるかというと「SUBARU STARLINK」と「Mirror Link」を搭載していてユーザーのスマートフォンとの連携が強化されている、画像はメーカーサイトより拝借




車載ITの覇権争いは今年に入ってから激しいものとなっている。MicrosoftにGoogle、それにAppleか参入している。またその動きと協調する動きや独自の動きを見せているのが各自動車メーカーの純正ナビなのだ。車載のナビは車とユーザーのマンマシンインターフェースの一部として非常に重要な位置を占める。ここを押さえとかないと将来ややこしいことになると認識しての動きがある。トヨタは今年になって純正ナビの内容を一新させて、アプリが動くようになっている。今回のスバルの純正ナビもそういう方向性だと思う。
今回の新型「レガシー アウトバック」のナビを見てみると通信連携機能が強化されている。
まず、「SUBARU STARLINK」ではユーザーのスマートフォンに仕込んだアプリと連携して様々な事が出来るらしい、ここはもう少し情報を集めてみる必要がある。アプリの種類が充実してくると面白いと思う。トヨタのようにナビに直接専用アプリを入れるわけではないのでつぶしもきくのだ。
「Mirror Link」は汎用の規格だがスマートフォンとナビを双方向でリモコンのように使える規格だ。これも実際の利用シーンでは便利な装備だろう。

ナビの機能は新型車の発表時にそれほど大きく報道はされないが、ここに車載ITの戦略が見え隠れするところが面白い。今回の新型「レガシー アウトバック」のナビではMicrosoftもGoogleもAppleも出てこない。トヨタとスバルは独自の道を行くようだ。


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最近話題のグループR規定、例えばヤリスR1なんて1台欲しい

2014/10/16
なんでも来年の国内ラリーにはFIAグループR規定の車両が参加できるようになるということだ。

このグループR規定というのはR1~R3まであり様々な車が登録されている。例えばシトロエンDS3(R1/2/3)、フォード・フィエスタ(R1/2)、アバルト500(R3)、プジョー208(R2)、ホンダ・シビック・タイプR(R3)、ルノー・トゥインゴ(R1/2)、クリオR.S.(R3)、オペル・アダム(R1/2)などだ。ヨーロッパではコンパクトな面白そうな車が並ぶ、日本に入っていない車も多い。もちろん86にもR3マシンが存在する。
今回紹介するのはR1のヤリスだ。日本ではヴィッツという名前で全日本ラリーでも活躍している。

ではスペックを見てみよう。

サイズ 全長3885mm×全幅1695mm×全高1510mm
ホイールベース 1510mm
重量 1000kg以下
エンジン 1331cc 4気筒 4バルブ
最高出力 99PS
最大トルク 125Nm
駆動方式 FF
0-100加速 11.7秒
ミッション 6MT、ファイナルギア、ノーマルデフ
サスペンション 車高調整付き
装備 ロールケージ、バケットシート、6点式ハーネス、消火器、カットオフスイッチ、アンダーガード、タンクガード、フューエルラインガード


多分エアコンは付いていないのだろうが、すぐに競技に出ることのできる実戦的な装備内容となっている。ちなみに価格はドイツで360万円前後のようだ。競技車両でいつも面白いと思うのが、市販車のスポーツカーに比べてエンジンパワーはズバ抜けているわけでもなくパワーウェイトレシオもたいしたことない。でもこれがレギュレーションというものなのだ。スポーツという意味がここにあると思うのだ。


↑トヨタ「ヤリスR1」フロント画像、外観はノーマルのヤリスと変わりがない、このカラーリングのまま販売なのだろうか、画像はメーカーサイトより拝借


↑トヨタ「ヤリスR1」フロント画像その2、よく見るとフロントの開口部はノーマルよりも少し大きい、ボンネット上にもエアアウトレットが付いている、画像はメーカーサイトより拝借



↑トヨタ「ヤリスR1」リア画像、カラーリングのせいかヤリスとは別の車に見えるリア周り、ラリー用にマッドフラップなんかは付かない、画像はメーカーサイトより拝借



↑トヨタ「ヤリスR1」リア画像その2、もちろん競技用なので2名乗車、マフラーは55mm小さな口径でエンジン相応だ、画像はメーカーサイトより拝借



↑トヨタ「ヤリスR1」サイド画像、少し車高が下がってなかなかカッコ良いサイド、白いロールバーがイカツイ印象だ、画像はメーカーサイトより拝借




モータースポーツに車両規定は不可欠というかセットで考えないといけない部分だ。最近ではスーパーGT車両とDTM車両の相互乗り入れ、それに今回の国内ラリーと国際ラリーのR規定車両の件もあり国内車両規定の国際化が進んでいる。これはメーカーにとってもユーザーにとっても双方メリットがあり参加コストを下げることができる。それに国内競技に様々な輸入車が走るというのも見る方は楽しいに違いない。そのうちに輸入車という枠が無くなってしまうに違いない。


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いすゞのミューはオーストラリアで「MU-X」、本格派4WDなのだ

2014/10/15
いすずの車は国内では商用車のみになってしまっているがオーストラリアでは4WDやピックアップトラックをラインアップしている。

特にミューは日本国内でも80年代の終わり頃に登場して、スタイリッシュな外観で当時は人気のあった4WDだった。現在では「MU-X」としてオーストラリアでは発売されているのだ。TomTom的にはオーストラリアの車は最近注目なのだ。特に4WDやハイパフォーマンスカーは非常に珍しいというか独自というかオーストラリア独特のモデルが多数存在する。
さっそく「MU-X」のスペックを見てみよう。

サイズ:全長4,825mm×全幅1,860mm×全高1,860mm
エンジン:4気筒3.0Lターボディーゼル
最高出力:130kw
最大トルク:380Nm
重量:2,060kg
燃費:11.9km/L


↑ いすず「MU-X」フロント画像、全く昔のミューの面影はないがSUVらしい外観、良く言えばSUVらしく悪く言えば没個性だ、しかし実用的な印象のSUVになっているのではないか、オーストラリアではどれくらい売れているのだろうか、画像はメーカーサイトより拝借


↑ いすず「MU-X」フロント&リア画像、リアは切り立ったリアガラスが印象的で実用性が高そうだ、意外とオーバーハングが短く悪路走破性を意識しているのが分かる、リアハッチは没個性でどこの車か分からない、画像はメーカーサイトより拝借



↑ いすず「MU-X」フロント画像その2、オーストラリアのSUVでいつも凄いなと感心するのがこのシュノーケルだ、シュノーケルを利用する場面がそんなにあるのだろうか、それにこの画像は日本ではめったに見かけなくなったカンガルーバーが付いている、想像以上にハードな使い方をするようだ、画像はメーカーサイトより拝借


↑ いすず「MU-X」シュノーケル画像、シュノーケル自体はあまりスタイリッシュなモノでは無いが渡河時には必須の装備なのだろう、そしてオーストラリアでは良くあることなのだろうと創造する、アメリカやヨーロッパでは見ることは少ない、確かランクル70のオーストラリア仕様でもオプションが用意されていた、画像はメーカーサイトより拝借



↑ いすず「MU-X」インパネ画像、ちょっと凄いなと思ったのがこのインパネ、センター部分は空調等が丸くまとめられていて個性的、ステアリングホイールも3本スポークだがあまり見たことの無い形状をしている、画像はメーカーサイトより拝借




本当にオーストラリアは車天国のようだ。SUVや4WDは個性的なモデルやそこしかないモデルが存在していて需要が高いのが伺える。思ったよりもハードな使い方をするのだろうと思う。この「MU-X」はそれほどサイズが大きい訳ではないので日本でも十分実用になると思われるサイズだ。日本で発売しても売れるとは思わないが少しワイルドな感じが大好きな人には受けるかもしれない。日本でのSUVはオフロードマシンというよりも背の高い乗用車と化してしまっているのが時代の流れなのか。個人的にはこんな車に乗ってキャンプに行きたいものだ。


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VWの「XL Sport concept」は超軽量・超高回転なのだ

2014/10/11
燃費追求の車として既にVWからXL1が登場しているが、そのXL1をベースにスポーツカーのケーススタディーがパリモーターショーで出展されている。

XL1をベースにVWグループ一員のDucatiのVツイン1,199ccエンジンを積んでパワーは200PS(なんとリッター166PS!)、そしてレブリミットは11,000rpmと2輪のエンジンそのまんまだ。だがこれほど高回転なエンジンを積んだ4輪はレーシングカーでもない限り存在しないので凄く新しいドライビング感覚が体験できるだろうと思う。

発表されているスペックは次の通り。

サイズ:全長4,291mm(3,881)×全幅1,847mm(1,664)×全高1,152mm(1,153)、()内はXL1の数値
ホイールベース:2,424mm(XL1は2,224)
シャーシ:カーボン製タブ型シェル/アルミ製クラッシュ構造、スチール製スペースフレーム
エンジン:1,199cc、Vツイン
最高出力:200PS
駆動方式:ミッドシップリア駆動
ミッション:7速DSG
0-100km/h加速:5.7秒
最高速度:270km/h
重量:890kg
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン/プルロッド、後ダブルウィッシュボーン/プッシュロッド
タイヤホイール:前205/40R18、後265/35 R18、鍛造マグネシウム


↑ VW「XL Sport concept」のリア画像、いかにも空力の良さそうな形状をしたリア周り、リアオーバーハングが非常に長い、リア形状は空力を追求した場合このようなコーダトロンガ形状になることが多い、画像はネット上から拝借


↑ VW「XL Sport concept」のフロント画像、 フロント部分はまるでレーシングカーのような仕上がり、キャビンの形が宇宙船のようだ、キャビン部分はベースのXL1そのままのようだ、画像はネット上から拝借


↑ VW「XL Sport concept」のサイド画像、少しクラシカルで流れるようなサイドからのシルエット、意外とフロントのボンネット部分が短い、キャラクターラインやダクト類でゴチャゴチャした印象が強い、もう少し整理する必要があるだろう、画像はネット上から拝借


↑ VW「XL Sport concept」のリア上方からの画像、この角度がこのXLシリーズの最大の特徴だろう、まるでルマンを走るレーシングカーのようなキャビン形状で後が絞り込まれれている、ただリアのウィンドウが無く後方視界はカメラ頼りだ、画像はネット上から拝借


↑ VW「XL Sport concept」のドアオープン真上画像、真上から見ると4輪のフェンダーがかなり張り出しているのが分かる、ドアはガルウィングで上方へ開く、リアのエンジンカウル部分にはスリットやルーバーのような換気ができる穴は見当たらない、画像はネット上から拝借


↑ VW「XL Sport concept」のドアオープン画像、サイドシル部分はとても分厚く乗降性は悪そうだ、しかしそれだけにボディー剛性はかなりありそうだ、助手席はXL1と同様後方へオフセットされている、画像はネット上から拝借


↑ VW「XL Sport concept」のインパネ画像、基本的にXL1と同様のインパネ、シフトレバーがウッドなのが面白い、オリジナルのXl1は全幅が1,664mmなので横幅はミニマムだろうと思われる、だから助手席が後方へオフセットされているのだろうか、乗ってみないと分からない、インパネは外観に合わせてもう少しレーシーでも良いのではないだろうか、画像はネット上から拝借



VWの「XL Sport concept」パワーだけでは無いスポーツカーなのだが、従来の小排気量のライトウェイトスポーツカーとも異なる。なにしろベースのXL1が1Lで100kmを走れるように企画された車だ。この「XL Sport concept」の燃費は発表されていないが、かなり良好なモノになっているに違いない。
ルックスはレーシングカーライクで町で乗るには気恥しいのだが、意外と実用性が高いのかもしれない。
最大の魅力はその重量の軽さだろう。重量からすると少々大柄のボディーだが、これはこれで空力を追求した結果の姿なのだ。そして2輪のエンジンとはなるが11,000rpmまで回るエンジンとの組み合わせが今までにない新鮮な感覚を味わえることだろうと思う。是非機会があれば一度乗ってみたい車である。


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