VWのシロッコに新グレードができたというニュースを見て思った事。
VWのシロッコという車は結構歴史があって、そのルーツは結構古い車なのだ。初代のシロッコはwikiで調べてみると1974年にゴルフ1に先駆けて発売されたということだ。ベースはゴルフ1なのに先駆けて発売というところにVWの気合を感じる(実はゴルフ1がシロッコベースなのか?)。
↑ VW「シロッコ1」、シロッコは3世代ありこれは1代目、現在は3代目、ジウジアーロによるシンプルでクリーンなデザインだ、当時は大変斬新なデザインでスペシャリティー度は抜群だった、画像はネット上から拝借
個人的にシロッコに良く触れていたのは80年代で2代目シロッコだと記憶しているが、ゴルフとは異なりなんだかスペシャルな感じがしたものだ。
当時からゴルフ(ゴルフ1だった)は実用的でトランクも広く、若者4人が乗って旅行に行っても十分な広さを持っていたのを体感したものだ。
これに対してシロッコは非日常な感じのする車で、ゴルフと比較すると正反対の性格だった。同じシャーシを使っているとは思えないほど異なる印象を受けたのを覚えている。
↑ 現在のVWの「シロッコ」、フェンダーが張り出して幅広のアグレッシブなデザインだ、低く幅広く安定感のあるデザイン、3ドアのスペシャリティー的なデザインだ、画像はネット上から拝借
シロッコのデザインはジウジアーロが担当して、当時としてはかなり先進的なデザインであった。日本では販売台数が少ないこともありスペシャルな印象をさらに助長していた。実際には3ドアハッチバックではあるが実用性は高く、2人までの利用なら日常使いにも耐えられる実用性を兼ね備えていた。しかし、動力性能はゴルフに比較してチューニング度合いが高いということは無いので特筆すべきところは無かった。
↑ 現在のVWの「シロッコ」、今回は新グレード「R-Line Dynamisch(Rライン ディナミッシュ)」が新設された、エアロパーツと18インチホイール、「DCC(アダプティブシャシーコントロール)」(ダンパー減衰力や電動パワーステアリングの特性をコントロールする)、「XDS」(電子制御式ディファレンシャルロック)が装備された、画像はネット上から拝借
こうしてみるとVWの「シロッコ」はカッコだけの中途半端な存在で、この存在意義がどのようなものなのか?という部分には疑問が残る。実用車でもなくスポーツカーでもなくスペシャルなスペシャリティーカーなのだ。これは不思議なことに現代でも受け継がれていてゴルフに対しての立ち位置が良く分からない車となっている。
しかし、立ち位置が分からないからと言っても個人的には嫌いなわけではない。ゴルフとの比較となるが、無駄とも思える抑揚の付いた凝ったデザイン(カッコは良い)、無駄とも思える内装へのこだわり(その割にはインパネはゴルフと同じ)、その結果かなりの高額車となってしまっている事が特徴と言えば特徴だ。
思うにVWのほうがこの車に何か意味付けをしているのだろうと思う。セールスをそれほどそれほど期待できない車だが、それ以外の何かをこの車に意味付けているのだろう。それがどういうことなのかを聞いてみたい気がする。
今日はこのへんで
では
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