実はここでFIAT500関連を取り上げるのは初めてだ。
FIAT500およびABARTH関連の車は昔からコンパクトカーとして興味があった。何度か試乗や見学にも訪れたりしたものだ。やはりこのサイズのコンパクトカーでホットなモデルを用意しているのは非常に貴重な存在だろう。
今回の「Abarth 595 50th Anniversary」はフランクフルトモーターショーで発表されて世界で299台のみの限定車となる。日本にはそのうち50台が導入される。内容は今までのAbarth 595シリーズの集大成となるようなものだ。さっそくスペックを見てみよう。
「Abarth 595 50th Anniversary」スペック
ボディサイズ:全長3,655mm×全幅1,625mm×全高1,500mm
ホイールベース:2,300mm
トレッド:前1,410mm/後1,405mm
重量:1,160kg
エンジン:1,368cc直列4気筒直噴DOHCターボ
最高出力:180ps/5,500rpm
最大トルク:25.5kgm/3,000rpm
トランスミッション:5段オートマチック(アバルト コンペティツィオーネ)
駆動方式:FF
サスペンション:前マクファーソン ストラット、後トーションビーム
タイヤ:205/40R17
ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク、後ディスク
燃費:14.3km/L(JC08モード)
CO2排出量:162g/km
ハンドル位置:左
0-100km/h加速:約7秒
装備:ハイパフォーマンスエキゾーストシステム「Record Monza」、ブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリ特別パー、595 50th Anniversary専用17インチアロイホイール
価格:484万9,200円(消費税8%込み)
デリバリー:2014年4月以降
最大の魅力はエンジンだろう、1.4Lターボから180psを絞り出すハイチューンなエンジンとなっている。外観もそれなりに雰囲気を醸し出していて勇ましいものだ。こういった雰囲気が好みの方には通な車としての存在感がある。
個人的な印象としてはFIAT500とABARTH500系は、素材のためかイタリア人気質か作り込みが少々荒いという印象だ。まず右ハンドル化を考慮したボディーではないので右ハンドルモデルは選択肢となり得ないが、左ハンドルモデルだとこの車の本来の姿が味わえる。各種操作系にもデリカシーが感じられず質感がイマイチであった。どちらかというと雰囲気を楽しむ車と思った方が良いだろう。
ただし今回の「Abarth 595 50th Anniversary」に関してはパフォーマンス等々で期待できる部分が大きいと思う。
↑ 「Abarth 595 50th Anniversary」、オリジナルの「FIAT ABARTH 595」(右)と並んだ「Abarth 595 50th Anniversary」、改めて見るとオリジナルは非常に小さな車だ、外観は非常にオリジナルを表現した秀悦なデザインだと思う、画像はネット上から拝借
↑ 「Abarth 595 50th Anniversary」フロント画像、グリルの開口部が高性能をアピールしている、エアロが少々うるさいが全体的には良くまとまっている外観、画像はネット上から拝借
↑ 「Abarth 595 50th Anniversary」のインパネ画像、やはり車の雰囲気を楽しもうと思うと内装は重要な要素だ、価格から言うともう少し高級感が欲しいところだがスペシャル感は十分ある、メーターパネルはノーマルと同じなので惜しい、画像はネット上から拝借
↑ 「Abarth 595 50th Anniversary」のシート画像、赤と白で強烈なコントラストを放っている、この配色がモチーフなのだろうが往年のアメ車を連想させる、画像はネット上から拝借
この価格帯は本格的なスポーツカーも手に入る価格帯なだけにハード面、ソフト面ともにかなりの水準が求められるのは確かだ。それだけにライバルとなる車も多い。
FIAT500とABARTH500系のこの雰囲気が大好きな方には大変良い選択だろう。
今日はこのへんで
では
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