日本未導入FF280馬力シリーズ第2段、Vauxhall「ASTRA VXR」

日本未導入FF280馬力シリーズ第2段、Vauxhall「ASTRA VXR」

2014/08/20 まぁだいたいのところFFでは約300馬力が限界ではないかという説がある。 いくらハイパワーでもトラクションを路面に伝えることができなくて宝の持ち腐れになってしまうからなのだ。市販車もおおむね280馬力くらいが上限となっているようだ。これは競技の世界でも同様でWTCCのマシンもおおむねこの辺りの馬力となっている。思うに、もっと優秀なトラクションコントロールがあれば馬力を上げれるかもしれない。ホンダの新型シビックType-Rも一説に280馬力と言われているが、どうしてもこの辺りが限界のようだ。 今回は日本に入っていないFF280馬力の第2弾としてボクスホール「ASTRA...
SALEENというメーカーの過去と未来、久々のニューモデル「FourSixteen」

SALEENというメーカーの過去と未来、久々のニューモデル「FourSixteen」

2014/08/19 SALEENと言えば、アメリカでストックカー(市販車ベースのレースカー)を手掛けるコンプリートメーカーという記憶なのだ。 そのSALEENが久々にニューモデルを発表している。その車は「FourSixteen」とネーミングされて、なんとそれはEVなのだ。中身はテスラモデルSをベースとしている。個人的な印象だがアメリカンマッスルの権化というべき存在のSALEENがEVを手掛けるなんて時代も変わったなぁと感じる。 ↑ SALEEN「FourSixteen」全体画像、あまりSALEENさが感じられないのは昔の印象が強すぎるからか、416PSと600Nmを発揮するこれはオリジナルのテスラSと同じだ、フロント周りが専用になっておりテスラSとはかなり異なる印象を与える、画像はメーカーサイトより拝借 ↑ SALEEN「FourSixteen」リア画像、リアはオリジナルと全く変わらないように見える、全く同じというのはどうなんだろう、画像はメーカーサイトより拝借 ↑ SALEEN「FourSixteen」サイド画像、こちらもオリジナルのテスラSと変わらず、相変わらず伸びやかな綺麗なシルエットを見せる、最初から車高が低くかなりカッコいい、確か19インチのタイヤホイールのはずだが非常に大きく見える、画像はメーカーサイトより拝借 ↑ SALEEN「FourSixteen」室内画像、これまたオリジナルのテスラSと同様に17インチのディスプレーが付くセンターコンソール部分、個人的にはこうしたタッチパネルのマンマシンインターフェースには賛成しかねる、ブラインドタッチができることが必要条件だと思うからだ、画像はメーカーサイトより拝借 発表されている画像を見て少しがっかりだ。オリジナルのテスラSとほとんど同じからだ。フロント部分がオリジナルのようだが、その他の部分は全く同じなのだ。これではSALEENが手掛けたという特色が出ないではないか。 ここで終わってしまっても面白くないので現行SALEENの各モデルの画像を見てみることにする。 ↑ SALEEN302、625HP...
セアト「Leon Cupra 280」という日本未導入のとんでもないホットハッチの存在

セアト「Leon Cupra 280」という日本未導入のとんでもないホットハッチの存在

2014/08/16 セアトというメーカーは日本では全く馴染みが無い。というのもスペインの自動車メーカーだが現在はVWの一員である。 一時はWRCに出場していたこともあるし、WTCCにも出ていたりするのでテレビ等で見かけた方も多いとは思う。しかしながら日本に入って来ていないのでいずれにしても馴染みのないメーカーだ。 そのセアトの「Leon...
Jeep「Grand Cherokee SRT」サーキットが似合う、こちらが元祖か

Jeep「Grand Cherokee SRT」サーキットが似合う、こちらが元祖か

2014/08/15 この前ランドローバー「Range Rover Sport SVR」をサーキットが似合うクロスオーバーとして紹介したところだ。 今度はアメリカンブランドのクロスオーバーで知名度の高い老舗ブランドのJeepである。オフロードイメージの強いJeepなのだが、今回紹介する「Grand Cherokee...
ランドローバー「Range Rover Sport SVR」サーキットが良く似合うクロスオーバー

ランドローバー「Range Rover Sport SVR」サーキットが良く似合うクロスオーバー

2014/08/14 正直なところ最近のパワー競争にはビックリするばかりだ。ランドローバーから強力版のレンジローバーが発表になっている。 元々あったレンジローバースポーツをスープアップした「Range Rover Sport SVR」というモデルだ。パワートレインは5.0LのV型8気筒スーパーチャージャー付で、最高出力550ps、最大トルク69.3kgmを発生する。元となるレンジローバースポーツよりも40ps強化されている。ミッションは8速ATでもちろんフルタイム4WDとなる。 この結果0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は260km/hでリミッターが作動のパフォーマンスを発揮する。 この「Range...
ALPINA「D3 BITURBO」は孤高のディーゼルモデルだろうと思う

ALPINA「D3 BITURBO」は孤高のディーゼルモデルだろうと思う

2014/08/12 世の中ハイブリッドやらFCVやらディーゼルやら様々なパワープラントが賑やかだ。 昔々ある所に4WD好きな青年が住んでおりました。その青年は4WDの重量のあるボディーにはディーゼルターボのトルクフルなエンジンがベストマッチだと考えていました。実際車は4WDやワンボックスに変わりましたが、その都度ディーゼルターボのモデルを選んだおかげで楽しく軽快に車を走らせることができましたとさ。 ということでこのお話は私自身なのである。若い時はラリーに没頭したが、その後は趣味の自転車活動に合わせて4WDやワンボックスの大きくて重い車を選ぶことが多かった。その時の体験でディーゼルは少し振動と回転が上がらないこと(レッドゾーンが低い)を除けばトルクフルで回さなくても快適な移動ができるということ体験していた。 ここのところディーゼルの車が話題に上がることが多い。近年東京都が規制をしたおかげで日本国内ではディーゼル乗用車が衰退していたが、マツダのスカイアクティブDを皮切りにディーゼル乗用車が見直されつつある。それまでも三菱や日産からもクリーンディーゼルという触れ込みでディーゼルエンジンは出ていたのだが、なんと言ってもマツダのスカイアクティブDがディーゼルエンジン復権の立役者なのだ。さらに2014年末(ひょっとしたら9月?)までには1.5Lのデミオディーゼルも発表されて小排気量ディーゼルエンジンについても先鞭を付けることになる。 こうしたディーゼルエンジンへの関心の高まりは皆さんも同じように感じていることだろう。ご存知のようにディーゼルエンジンはヨーロッパではCO2の排出量が低いということで環境に優しく燃費が良いと、我々が思っている以上に普及している。そこで輸入車でもディーゼルエンジンを搭載したモデルは近年種類を増やしている。メルセデスやBMWにも当然ラインアップがある。 ここで本題に入ろうと思うが、ALPINAというブランドについて個人的に感じているところを書いておく。ALPINAはBMWのチューナーとして1960年代に設立されたブランドだ。現在ではBMWの正規ディーラーでも扱う、つまりメーカー公認のチューナーなのだ。私が若い頃のAPLINAはパワー競争の最中ではあったが、他のメーカーよりもエレガントな雰囲気を醸し出したお上品なチューナーだった。これ見よがしな外装は全く無く、ALPINAと書かれたラインが車を一回りしていて控えめな空力付加物が付いていた。一番のポイントはホイールだった、フィン形状の美しいシルエットを持つアルミホイールをお上品に履いて、これまたお上品な車高設定で非常に大人の車という印象だった。 そんなALPINAが手掛けるディーゼルエンジンモデルは2003年に初代のD3が日本に導入され、早くからディーゼルモデルを手掛けているのは先見性があったのだろう。現行の「D3...
BMW「i8」とBMWの考える新しいスポーツカーのあり方

BMW「i8」とBMWの考える新しいスポーツカーのあり方

2014/08/05 BMW「i8」のメディア向け試乗会が開催されたようだ。 この車の特徴はなんと言っても車だけではなく、関わる全てのことについて環境を意識したものになっていることだ。それは製造設備や工場も例外ではない。そこまで考えないと未来の車社会は成り立たないとBMWは考えているのだろう。ただ1社だけがこれをやっても意味は無いのだが、それを率先してやっているというか体現しているところがBMWらしい。 BMW「i8」の特徴はいくつかある。まず車体の外板材料がアルミと熱可塑性プラスティックポリマーでであること。シャーシはCFRPとアルミでできている事。パワートレインが1.5Lガソリンターボエンジンとモーターで構成されている事。駆動方式は前輪がモーター後輪がエンジンとなっており、時によってっモーターによる前輪駆動、エンジンによる後輪駆動、両方働くと4WDになること。 エンジン単体でも231psを発揮するので、ターボとは言えL当たり154psのハイチューンエンジンなのだ。この結果モーター出力と合わせてシステム出力が362psとなり、パワーウェイトレシオが4.1kg/psという数値になる。ちなみに0-100km/hは4.4秒だ。 さっそくスペックを見てみよう。 ボディー外板:thermoplastic...