Dodge ChallengerとCharger「SRT Hellcat」、地獄の猫2台は面白いシフトノブ

2015/01/20

日本に入ってきていないダッジ


アメ車は日本に入っていないモデルが多く、特にダッジは全く入ってきていない。


ダッジはFCA(フィアットクライスラーオートモビルズ)の乗用車の1ブランドなのだが、どのようなモデルがあるのか感覚的に掴めていないとのが現状だ。なんとなくアメリカンマッスルカーというイメージがあり大排気量の大パワー車があるんだという感じだ。一番身近に感じるのがバイパーではなかろうか。時々ダッジバイパーという名前が出てきて600馬力オーバーのマッスルカーの代表みたいな車だ。


世界的パワーウォーズの流れ


ここのところ北米ではパワー競争が再燃していて一時期のように大パワーの車が続々とリリースされているのだ。それにつられてヨーロッパの自動車メーカーもパワー競争に突入しつつある。こういう動きの一方、燃費競争も激しいしEVやHVも盛んだ。全く現在の状況は読みにくい。


今回紹介するのは「Challenger SRT Hellcat」と「Charger SRT Hellcat」の2台だ。我々の世代にはチャレンジャーという名前は聞き覚えがある。若い頃のアメリカンマッスルの代表のような名前なのだ。簡単に言うとチャレンジャーが2ドアクーペ、チャージャーが4ドアのセダンだ。その中でも特別にパワフルなのが「SRT Hellcat」という猫たちなのだ。「Hellcat」というのは直訳では地獄の猫なのだが実は性悪女という意味らしい。このパワフルな車達は女なのだ。


という前置きはさておいて驚くべきスペックを見てみよう。

「SRT Hellcat」のスペック

エンジン:6.2L HEMI Hellcat V-8 スーパーチャージャー付
最高出力:707hp
最大トルク:880Nm
ミッション:6MT、8AT(パドル付)
制御:Sport/Track/Default、カスタムモード
タイヤホイール:20x9.5inch鍛造アルミホイール、P275/40ZR20 Pirelli P Zero Nero
ブレーキ:ブレンボ6POTキャリパー、390mmツーピースディスク


なんと最高出力が700hpオーバーとなっている。「SRT Hellcat」というモデルはそれこそFCAの技術の粋を集めたモデルなのだ。エンジンもさることながら、出力に見合った足回りやブレーキ、肝心な制御システムに最新の技術が投入されている。なんだか古風な内外装からは想像できないがFCAの技術をすべて詰め込んでいるように見える。ある意味これがFCAのフラッグシップスポーツカーなのだろう。では画像を見てみよう。

「Challenger SRT Hellcat」

「Challenger SRT Hellcat」のフロント画像
↑ 「Challenger SRT Hellcat」のフロント画像、外観は古き良きアメ車然としている、良く見るとえらく扁平率の小さなタイヤや大きなキャリパーを装備しているのが分かる、ボンネットは穴だらけだ、イカリングは少々古臭いがアメ車には意外と似合う、画像はネット上から拝借



「Challenger SRT Hellcat」のリア画像
↑ 「Challenger SRT Hellcat」のリア画像、こちらも超高性能を意識させないリア部分、マフラーも意外とおとなしいモノが付いている、トランクスポイラーも小さくて控えめだ、ヨーロッパの車の方向とは全く異なるアプローチで面白い、画像はネット上から拝借



「Challenger SRT Hellcat」のサイド画像
↑ 「Challenger SRT Hellcat」のサイド画像、横から見ても車高も普通だし特別な車には見えないところが凄い、しかしフロントのキャリパーは20インチのホイールに一杯な大型モノだ、こういうクーペスタイルは日本では無くなってしまった、画像はネット上から拝借


「Charger SRT Hellcat」

4ドア版の「Charger SRT Hellcat」のフロント画像
↑ 4ドア版の「Charger SRT Hellcat」のフロント画像、フロントの開口部は大きいしボンネットは穴だらけだが意外と端正なセダンで好感が持てる外観、サイドのキャラクターラインも2ドアクーペとは全く異なるので別の車と思った方が良い、画像はネット上から拝借



4ドア版の「Charger SRT Hellcat」のサイド画像
↑ 4ドア版の「Charger SRT Hellcat」のサイド画像、いかにも大きな車で高性能という雰囲気を醸し出している、ボンネットが一旦盛り上がってフロントウィンドウ部分で下がっているのが面白い、車高はそれほど低くない、画像はネット上から拝借



4ドア版の「Charger SRT Hellcat」のリア
↑ 4ドア版の「Charger SRT Hellcat」のリア画像、こちらのリアはなかなか都会的だ、この車ならサイズはともかく日常使いもできそうな大人しい外観だ、マフラーは丸型で左右2本出し、この角度からはタイヤの太さが見て取れる、画像はネット上から拝借



「SRT Hellcat」のインパネ
↑ 「SRT Hellcat」のインパネ画像、これは3ドアのChallengerのものだがほぼ共通だ、パッと見た感じは先進性はあまり無さそうなところが憎い演出だ、メーターパネルは液晶でセンターにもモニターが収まる、このモデルはATでステアリングホイールにパドルが付く、このタンカラーのシートが何とも言えないネオクラシックな味を出している、画像はネット上から拝借



ビックリの「SRT Hellcat」ATシフター

「SRT Hellcat」のATシフター
↑ 「SRT Hellcat」のATシフター画像、これが今回一番びっくりしたところ、シフトノブ自体にシフトポジションの表示がある、マニュアルシフトは左に倒してこのレバーで操作するかステアリングホイールに付いたパドルで操作する、トップエンドのアメ車の方向性が大変興味深い、画像はネット上から拝借



ネオクラシック!?

なんだか古臭いと言ったら失礼だがネオクラシックな内外装に最新の機構と装備を施した車なのだ。おそらくFCAの最新技術が存分に投入されているのだろう。
もうこうなると燃費とかを超越した存在になってしまっていると思う。でも怖いもの見たさで一度乗ってみたいと思うのだ。



今回はこのへんで
では

もはやスーパーカーとなった生産型のホンダ新型NSXを改めておさらい

2015/01/14
ホンダNSXと言えば先代の運動性能は確かに凄かった。

NSXを所有している友人がおり時々横に乗せてもらったものだ。やや大柄なボディーだが軽量なため想像以上の運動性能だった。そして乗り心地が非常にソリッドだった。個人的にはもう少し小柄だとすごく欲しいと思ったに違いないと思い出す。



↑ ホンダ新型NSXのデトロイトショーでの展示風景、完全に北米向けのNSXとなっていてボディーデメンジョンを見てもホンダも言っているようにスーパーカーレベル、生産型なので実物の完成度は高そうだ、リアウィンドウからパワートレインが見えるのが憎い演出、画像はネット上から拝借




最近ではUKでの予約が締め切られた等の話題には事欠かない。その新型NSXだが今回2015デトロイトショーにおいて生産型が展示発表がされている。これを少しまとめてみよう。

サイズ:全長4,470mm(+45mm)×全幅1,940mm(+130mm)×全高1,215mm(+45mm)、()内は旧型比
フレーム構造:スペースフレーム、アルミ/超高強度鋼、カーボンフロア
ボディー素材:アルミ、SMC
ホイールベース:2,630mm(+280mm)、()内は旧型比
トレッド:前1,655mm、後1,615mm
エンジン:V6(75度)ツインターボ、ドライサンプ
ハイブリッドシステム:3モーターハイブリッド(Sport Hybrid)、各前輪/エンジントランスミッション間
ミッション:9速DCT
駆動方式:AWD(SH-AWD:Super-Handling All-Wheel Drive)
パッケージング:Advanced Sports Package
サスペンション:アルミ製
タイヤ:ContiSportContact、前245/35ZR19、後295/30ZR20、前後違径
ホイール:前19x8.5inch、後20x11inch
ブレーキ:前6ポッド、後4ポッド、モノブロックキャリパー、カーボンセラミックディスク
制御モード:Quiet/Sport/Sport+/Track、「zero delay」
生産:オハイオ工場


新型のNSXでは「zero delay」と呼ばれるレスポンスが最重要視されたようだ。一説にはパワーは550PSとなっていて、ホンダ自身もスーパーカーと呼んでいる。動力性能やハンドリングについては大変期待の持てる内容と思われるが何処で走らせるのだろうか。



↑ ホンダ新型NSXのフロント画像、ボンネットが低くてフェンダーが高いのが印象的でスポーツカーらしい、フロントの開口部は非常に大きくて高性能を予感させる、ヘッドライトのハイトが低いのが今時な印象、画像はメーカーサイトより拝借



↑ ホンダ新型NSXのフロント画像その2、非常に良くまとまったシルエットを見せる、フロントの開口部も下品になっていない、リアフェンダー上部の開口部が立体的だ、画像はメーカーサイトより拝借



↑ ホンダ新型NSXのサイド画像、先代のNSXではリア部分が長い印象があったが新型は非常に良いまとまりだ、タイヤホイールは前245/35ZR19後295/30ZR20というサイズを履くが自然な感じだ、サイドのキャラクターラインもシンプルだが効果的だ、リアフェンダーは真横から見てもボリューム感が伝わってくる、画像はメーカーサイトより拝借



↑ ホンダ新型NSXのリア画像、ミッドシップなだけにリアも開口部が多い、マフラーはセンター出しとなっているようだ、その両サイドにはでかいデフューザーが付き超高速域のダウンフォースを稼ぎ出すためウィングの類は装備されない、テールライト周辺はシンプルな造形、画像はメーカーサイトより拝借



↑ ホンダ新型NSXのリア画像その2、真後ろから見るとキャビンとフェンダーの関係が良く分かる、非常に横幅が大きく見えるし実際大きい全幅1,940mmというのはスーパーカーサイズだ、アメリカサイズのナンバープレートが付くようになっているのが北米向けを物語っている、画像はメーカーサイトより拝借



↑ ホンダ新型NSXの上からの画像、全長と全幅のディメンジョンが素晴らしい、スーパーカーのディメンジョンだ、ルーフには空力のためか剛性確保のためかリブが入っている、ボンネット上部にもエアアウトレットが付いている、エンジン回りには目立ったスリットの類は見られない、画像はメーカーサイトより拝借



↑ ホンダ新型NSXのインパネ画像、非常に現実的なインパネとなっていてこれならほぼこのまま生産されるのではないだろうか、ステアリングは上下がフラットな形状ででかいパドルが付いている、センターコンソール上のシルバーのダイヤルが制御モードも変えれるコントローラーだろう、シフトはスイッチになっているようだ、あまり近未来的な印象は無くコンサバなスポーツカーという印象だ、画像はメーカーサイトより拝借



↑ ホンダ新型NSXのシート画像、シート形状はあまりカッコ良いものではない、センターコンソールがでかいがサイドシルはそれほどでもなさそうで乗降性は良いだろう、ミッドシップだけに室内空間は大きくないがシートの後ろに少しだけ空間がありそうだ、画像はメーカーサイトより拝借




基本コンセプトは「zero delay」、ホンダの事だから古い表現だが打てば響くという感じに仕上がっていると思う。だがこれだけ高性能な車になるとSH-AWDに頼る事が多くなるだろう。いったいどんなドライビングフィールなのだろうと思う。

画像を見るとすぐにでも発売できそうな完成度だ。一説によると販売価格は150,000ドルからスタートということだから日本円に換算すると1,800万円からということになる。内容もそうだが価格もスーパーカーとなっている。日本での発売は今のところ分からないが、個人的には発売はされるのではないかと予想する。



今回はこのへんで
では